空き巣に狙われる家・嫌がる家の特徴TOP3|防犯の考え方
こんにちは!平松建築株式会社です。
「防犯」と聞くと、防犯カメラやセンサーライトを思い浮かべる方が多いと思います。でも、実際に空き巣が嫌がるのは、高い設備がある家ではなく、「時間がかかる・外から見られる・音が出る・逃げにくい」家です。
秋は住宅への侵入被害が増えやすい時期といわれます。窓を開ける機会、行楽での外出、日が短くなる夕方の増加などが重なるためです。
浜松・磐田・袋井・掛川で家づくりに関わる立場から、警察や政府広報のデータと設計の視点をあわせて、狙われやすい家・空き巣が嫌がる家をそれぞれTOP3で整理しました。
【この記事で分かること】
・空き巣に狙われやすい家、嫌がる家それぞれの特徴TOP3
・防犯の本質は「入るのに時間をかけさせる」ことだという考え方
・新築・リフォーム・今日からできること、それぞれの優先順位
結論
防犯で大切なのは、「絶対に入られない家」ではなく「入るのに時間がかかる家」にすることです。侵入に5分以上かかると、多くの空き巣は諦めるといわれます。
まずは鍵をかける習慣、そして窓・玄関・外構の設計。ここが土台です。
【動画で確認したい人はこちら】
まず知っておきたい防犯の基本データ
政府広報オンラインや警察庁の情報によると、戸建て・共同住宅ともに、侵入経路は窓と玄関などの出入り口が全体の大きな割合を占めるとされています。防犯カメラの前に、まず見るべきは窓と玄関だということです。
戸建ての侵入手口では、鍵のかけ忘れ(無締り)とガラス破りが上位を占めるとされています。どれだけ良い設備をつけても、鍵が開いていれば意味がありません。
そしてもう一つ大切なのが「5分」です。侵入に5分以上かかると多くの空き巣が諦め、10分以上でほとんどが諦めるといわれます。
つまり防犯とは、入るのに時間をかけさせることなのです。
なお、住宅を狙った侵入は秋、とりわけ10月に増える傾向があるという月別データもあります(年により差はあります)。暑さで窓を開ける、行楽で家を空ける、日が短くなる——こうした条件が重なるため、秋に向けて窓・玄関・外構を見直しておくのがおすすめです。
空き巣に狙われやすい家TOP3
3位. 外から見えない家
プライバシーを守ろうと目隠しを高くしたり植栽を密に植えたりする気持ちはよく分かります。ただ防犯の面では、隠しすぎるとかえって、一度敷地に入られた後に空き巣が作業しやすくなります。
掃き出し窓の前に大きな植栽がある、周りが暗く道路から見えない、物置や車の陰でしゃがむと見えない——こうした家は注意が必要です。目隠しは「完全に隠す」のではなく、縦格子や抜けのあるフェンスにし、暗がりを作らないバランスが大切です。
2位. 窓が弱い家
窓は主要な侵入口で、戸建てでは無締りの次にガラス破りが多いとされます。空き巣は窓を見ている、ということです。
道路から見えない掃き出し窓、勝手口の小窓、浴室・脱衣室の窓、2階だからと油断しているベランダの窓、室外機や物置を足場にすれば届く窓などは、防犯を考えたい窓です。
対策としては、補助錠、シャッター、防犯ガラス、CP部品の検討、防犯フィルムの全面貼りなどがあります。新築では、窓の位置を明るさだけで決めないことが後々の出費を防ぎます。
1位. 無締りの家
侵入手口の上位は、意外にも「鍵のかけ忘れ」です。高い設備より先に、まず鍵。
玄関・勝手口・窓、そして人がいない部屋や2階の窓が開いていると、空き巣にとっては最も楽な家になります。
在宅中でも、家族がリビングにいる間に2階や浴室の窓から入られるケースもあります。家族全員で鍵を閉めるルールを作る。
これがいちばんコストがかからず、いちばん基本の対策です。
空き巣が嫌がる家TOP3
3位. 音と明るさがある家
空き巣は暗く静かに作業したいもの。だからこそ音と明るさを嫌います。
センサーライト、防犯砂利、録画付きインターホン、防犯カメラなどが有効です。
ただし「つければ終わり」ではありません。センサーライトは照らす場所がずれていては意味がなく、砂利も窓の前だけ抜けていては入られます。
設備は「どこに効かせるか」が大切です。
2位. 見られやすい家
プライバシーをなくすという意味ではなく、侵入しようとする人が「隠れにくい」状態にすることです。玄関周りが道路からある程度見える、勝手口が完全に死角になっていない、窓の前に植栽が密集していない、といった状態です。
空き巣は下見で「入りやすさ・逃げやすさ」を確認するといわれます。近所の人との挨拶、ゴミ出しのルール、長期不在時に郵便を止めるなど、地域とのつながりも防犯につながります。
1位. 侵入に5分以上かかる家
今日いちばん大切なポイントです。5分かかると約7割、10分以上でほとんどの空き巣が諦めます。
この考え方を家づくりに取り入れましょう。
玄関ならツーロックやこじ開けに強いドア、窓なら補助錠・防犯ガラス・防犯フィルムの全面貼り・シャッター・CP部品。外構なら足場になるものを置かない、死角を作らない、センサーライトを侵入経路に向ける。
一つで完璧に守るというより、「この家は面倒だ」と思わせる積み重ねが大切です。
新築・リフォーム・今日からできること
新築の方は、窓・玄関・外構・配線を最初から考えておきましょう。窓の位置や種類、シャッターの有無は後からでは費用も高く、見た目も収まりにくくなります。
玄関は鍵の性能・ツーロック・録画インターホン・宅配ボックスまでセットで。カメラの配線も新築時に仕込むときれいです。
すでにお住まいの方は、まず無締り対策から。家族で施錠ルールを決め、短時間の外出や在宅時も使わない部屋の窓を閉めます。
次に窓の防犯強化(補助錠・防犯フィルム全面貼り・シャッター)、最後に外構を「空き巣目線」で見直しましょう。
今日からできることは3つ。①鍵を在宅時も確認する ②夜に家の周りを一周して暗がりや死角を確認する ③窓の近くに足場になるもの(物置・室外機・自転車・脚立・ゴミ箱)を置かない、です。
まとめ
空き巣が嫌がるのは、高い防犯設備がある家ではなく、「入るのに5分以上かかる家」です。
・狙われやすい家=外から見えない家/窓が弱い家/無締りの家 ・空き巣が嫌がる家=音と明るさがある家/見られやすい家/5分以上かかる家
新築の方は窓・玄関・外構・配線を最初から、リフォームの方は無締り対策・窓・外構の順で見直しを。防犯は設計の段階で「時間・視線・音・明るさ」を仕込んでおくことが、10年20年と家族の安全を守る家づくりにつながります。
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よくある質問
Q. 防犯カメラをつければ空き巣対策は十分ですか?
カメラだけでは十分とはいえません。カメラは主に記録と抑止のためのもので、侵入そのものを物理的に止めるものではないためです。
窓や玄関の防犯強化(補助錠・防犯ガラス・シャッターなど)とセットで考えることが大切です。
Q. 空き巣にいちばん狙われやすいのはどんな家ですか?
鍵のかけ忘れ(無締り)の家です。侵入手口の上位は、高度な手口よりも「鍵が開いていた」ケースとされています。
玄関・勝手口・窓、特に2階や使っていない部屋の窓の閉め忘れに注意し、在宅中でも施錠する習慣が最も効果的です。
Q. なぜ秋に空き巣が増えるといわれるのですか?
暑さで窓を開ける、行楽シーズンで家を空ける、日が短くなり夕方の暗い時間が増える、年末に向けて家に現金や貴重品が増える、といった条件が重なるためとされています。月別データでは10月が多い傾向があり、秋に向けて窓・玄関・外構を見直すのがおすすめです。
Q. 新築で防犯のために最初に決めておくべきことは何ですか?
窓です。窓の位置・大きさ・種類、シャッターや面格子の有無は、後から変更すると費用が高く、見た目も収まりにくくなります。
道路から見えない場所の掃き出し窓はシャッターや補助錠を前提に、2階の窓も室外機や物置が足場にならないかを設計段階で確認しておきましょう。
監修:平松明展(職人社長/平松建築 代表)|浜松市・磐田市・袋井市・掛川市・東京都・関東一部で、耐震等級3・断熱等級7・高気密・WB工法の家づくり。
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