注文住宅のコストダウン、何を削る?後悔しない15の節約術
こんにちは!平松建築株式会社です。
注文住宅は理想を詰め込みたい一方で、「予算が心配」「どこを削れば賢く安くなるのか分からない」という声をよくいただきます。ただ、闇雲に安くするとかえって後で光熱費やメンテナンス費がかさみ、逆に高くつくこともあります。
この記事では、浜松・磐田・袋井・掛川で数多くの家づくりに関わってきた経験から、後悔せずにコストダウンできる15のポイントを、注意点とセットで整理しました。
【この記事で分かること】
・住宅のどこを削ると賢くコストダウンできるのか、その15の勘所
・削ってはいけない部分、削ると後で高くつく部分の見分け方
・浮いた予算を性能や補助金に回して、生涯コストまで下げる考え方
結論
コストダウンの基本は「性能・耐震・使い勝手を落とさず、ムダを削る」ことです。安さだけを追うと、後の光熱費やメンテナンス費で損をします。
まずライフプランから総予算を決め、優先順位をつけて削るのが正解です。
【動画で確認したい人はこちら】
注文住宅で後悔せずコストダウンする15のポイント
1. 土地は「面積」と「エリア」で考える
土地の予算は、面積を小さくするか、単価の安いエリアを選ぶか、その組み合わせで下げられます。ただし小さくしすぎて建物が成り立たなくなっては本末転倒です。
大切なのはライフプランから総予算を逆算し、その中で土地予算を決めること。エリアによっては数百万〜それ以上の差が出ることもあります。
2. 窓は「減らす」でパッシブデザインに
窓は数と大きさで大きくコストが変わります。むやみに大きな窓を減らすと、その分だけ断熱性能が上がるという利点もあります。
冬は日射を取り込む南面を活かし、夏に暑くなりやすい西面・東面の窓は小さめに。必要な場所に絞ることで、コストと性能を同時に整えられます。
3. 屋根はシンプルな形にする
屋根は安い素材を使うのではなく、形をシンプルにするのがコツです。安い素材は後のメンテナンス費が上がりやすく、かえって割高になります。
シンプルな屋根は断熱・耐震にも有利で、雨漏りリスクやメンテナンス費も抑えられます。家の大きさを屋根の形から考えると、すっきりまとまりやすくなります。
4. 部屋数は「出口」を考えて絞る
間仕切りの壁が多いほど、材料も手間もかかります。部屋数を無理のない範囲で減らすとコストは下がります。
ただし削りすぎてプライバシーが確保できないと、暮らしにくく将来の資産価値も下がります。2LDK・3LDKなど一般的な範囲でシンプルにするのがおすすめです。
5. リビング階段は空間を広く感じさせる
リビング階段は、階段スペースをリビングの一部として使えるため、面積を抑えつつ広さを感じさせられます。
ただし音や暖気が2階に伝わりやすいため、断熱性能が低い家では避けたほうが無難です。吹き抜けと同じく、性能を伴ってこそ活きる工夫です。
6. 水回りは配置とグレードで抑える
水回りは設備のグレードで価格が大きく変わります。型落ちや展示品、一般に流通していないお得な商品がないか相談してみるのも手です。
さらにキッチン・お風呂・洗面・トイレ・給湯器を近くにまとめると、配管が短くなり工事費も熱ロスも減らせます。
7. バルコニーは「室内化」も検討する
バルコニーは意外とコストがかかり、固定資産税やメンテナンスの対象にもなります。同じ面積なら、室内に取り込んだほうが有利なことも多いです。
洗濯物を干す目的なら、窓を工夫した室内干しスペースで代替できないか検討してみましょう。建物の形もシンプルになり一石二鳥です。
8. 設備は「本当に必要な数」に絞る
トイレや洗面をもう一箇所増やすと、給排水や設置費だけで安く見積もっても十万円単位でかかります。本当に必要かを見極めて数を絞るのが基本です。
ここでも、型落ちやミドルグレード、お得な商品がないかを確認するとさらに抑えられます。
9. エアコン・照明は「断熱で台数を減らす」
照明は数を減らせば配線も購入費も下がります。エアコンは、断熱性能を上げて外からの熱負荷を減らせば、3台を2台、2台を1台へと減らせます。
なお壁掛けエアコンは固定資産税の対象外ですが、組み込み式の全館空調は対象になる点に注意しましょう。
10. 駐車場は全面コンクリートを避ける
駐車場は全面をコンクリートにすると高くつきます。砂利と組み合わせるなどで初期費用を抑えられます。
コンクリートは地震で割れることもあり、そうなると補修費もかかります。全面にこだわらないことで初期・メンテ両方のコストを下げられます。
11. 間取りはシンプルな形にまとめる
間取りが複雑だと材料も手間も増え、時間もコストもかかります。シンプルにまとまった間取りは、見た目も美しく費用も抑えられます。
「ごちゃごちゃしていないか」を一つの基準に、合理的な形を目指しましょう。
12. 構造は同じ面積なら2階建てが有利
同じ延床面積なら、多くの場合2階建てが最もコストを抑えやすくなります。平屋は基礎と屋根の面積が増え、土地も広く必要になるためです。
3階建ては構造コストが上がりやすいので、木造なら2階建てが基本的に有利です。
13. 床暖房は「断熱で不要にできないか」考える
床暖房は初期費用も光熱費もかかります。断熱等級6クラスまで性能を上げれば、少ないエアコンで足元まで均一に暖まり、床暖房が不要になることもあります。
不要にできれば初期費用・固定資産税・メンテ費・光熱費のすべてを抑えられます。まず「なくても快適な家」を目指すのがおすすめです。
14. 外構はDIYを上手に取り入れる
外構をなくすと家が寂しく見え、満足度も資産価値も下がるためおすすめしません。コストを抑えるなら、芝張りやウッドデッキなど失敗してもリスクの低い部分をDIYするのが有効です。
ただし全体の設計はプロに任せ、「ここはDIYで」と部分的に頼むと、仕上がりの質を落とさずに済みます。
15. 内装は仕上げの工夫で抑える
収納の中はクロスを貼らずプラスターボードのままにしたり、無塗装の木で仕上げたりすると、コストを抑えつつ湿気やカビも防げます。
塗り壁は単価が高くなりがちですが、調湿できる水性塗料などを選べば、質感を保ちながら費用を下げられます。
浮いた予算は「性能」と「補助金」に回す
15のポイントで浮いた予算は、断熱・耐震などの性能に回すのがおすすめです。性能が上がれば補助金の対象になり、光熱費やメンテナンス費といった生涯コストも下げられます。
安さだけを追うのではなく、「削るところは削り、かけるところにかける」。これが、住んでから後悔しないコストダウンの考え方です。
まとめ
後悔しない注文住宅のコストダウン、15のポイントは次のとおりでした。
・土地は面積とエリアで考える ・窓は減らしてパッシブデザインに ・屋根はシンプルな形にする ・部屋数は出口を考えて絞る ・リビング階段で空間を広く感じさせる ・水回りは配置とグレードで抑える ・バルコニーは室内化も検討する ・設備は本当に必要な数に絞る ・エアコン・照明は断熱で台数を減らす ・駐車場は全面コンクリートを避ける ・間取りはシンプルにまとめる ・構造は2階建てが有利 ・床暖房は断熱で不要にできないか考える ・外構はDIYを上手に使う ・内装は仕上げの工夫で抑える
大切なのは、性能や使い勝手を落とさずにムダを削り、浮いた分を性能と補助金に回すこと。まずライフプランから総予算を決め、優先順位をつけて削っていきましょう。
具体的なコストダウンの進め方や予算の立て方について相談したい方は、ぜひ公式LINEからお気軽にご相談ください。

よくある質問
Q. 注文住宅のコストダウンで、いちばん効果が大きいのはどこですか?
土地・窓・屋根・構造は削減効果が大きい部分です。特に土地はエリアや面積で数百万円単位の差が出ることがあります。
ただし削りすぎると建物や暮らしが成り立たなくなるため、ライフプランから総予算を決めたうえで、優先順位をつけて削ることが大切です。
Q. 安い素材を選べばコストダウンになりますか?
一概にはおすすめできません。屋根や外壁などで安い素材を選ぶと、後のメンテナンス費や光熱費が上がり、かえって割高になることがあります。
素材を落とすより、屋根や間取りの「形をシンプルにする」ほうが、初期費用も将来のコストも抑えやすくなります。
Q. 平屋と2階建てでは、どちらが安いですか?
同じ延床面積なら、多くの場合2階建てのほうがコストを抑えやすくなります。平屋は基礎と屋根の面積が増え、広い土地も必要になるためです。
ただし部屋数を減らせる平屋なら差が縮まることもあり、暮らし方に合わせて選ぶのが基本です。
Q. コストダウンで浮いたお金は何に使うべきですか?
断熱・耐震などの性能に回すのがおすすめです。性能が上がれば補助金の対象になりやすく、光熱費やメンテナンス費といった住んでからの生涯コストも下げられます。
目先の安さだけでなく、長く住むほど得になる使い方を意識しましょう。
監修:平松明展(職人社長/平松建築 代表)|浜松市・磐田市・袋井市・掛川市・東京都・関東一部で、耐震等級3・断熱等級7・高気密・WB工法の家づくり。
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