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  • 家づくり学
2026/07/27

風水は気にするべき?後悔しやすい家相NG7つと建築での考え方

こんにちは!平松建築株式会社です。

「鬼門にトイレは置かない」「玄関の向きはこうするといい」。家づくりを進めると、風水や家相の話を一度は耳にします。

ご両親にすすめられて迷う方、ご夫婦で意見が分かれる方、どこまで気にすべきか判断できない方は少なくありません。

浜松・磐田・袋井・掛川で数多くの家づくりに関わってきた立場から、風水の間取りで後悔しやすい7つのポイントを、建築の現実に置き換えて整理しました。

【この記事で分かること】

・風水・家相をどう捉えれば後悔しないか、その考え方の軸

・鬼門・裏鬼門・家の形など、間取りで後悔しやすい7つのポイント

・風水と耐震・断熱・動線・予算の、正しい優先順位

結論

風水・家相は「気にしてもいいが、最優先にはしない」が答えです。方角を守るために断熱・動線・収納・予算を崩すと、住んでから後悔します。

昔の知恵として理に叶う部分を、暮らしの快適さと性能を落とさない範囲で取り入れる。これがもっとも現実的な向き合い方です。

【動画で確認したい人はこちら】

そもそも風水・家相はどう捉えればいい?

風水は、環境科学に近い考え方だと捉えています。風の抜け方、光の入り方、湿気のたまる場所、玄関に立ったときの気持ちよさ。

昔の人が暮らしの中で見つけたこうした知恵が、風水・家相として残っています。

だから、そのまま現代の家に当てはめる必要はありません。かといって、すべてを迷信と切り捨てるのも違います。

たとえば「玄関をきれいに」という教えは、風水では「良い気を入れる」と表現されますが、明るく片付いた玄関のほうが気持ちよく暮らせるのは誰でも実感できることです。

人の気分は環境に左右されます。毎日整う家と毎日ざわつく家の差は、10年20年と積み重なるほど大きくなります。

ただし前提として、風水より先に耐震・断熱・換気・日射・動線・収納・予算を崩さないこと。そのうえで、できる範囲で風水も整える。

この順番が大切です。

風水の間取りで後悔しやすい7つのポイント

1. 玄関が暗い・散らかる・収納がない

風水で重視される玄関は、建築でも家の要です。毎日出入りし、来客が最初に目にする場所が暗く狭く、靴が出しっぱなしでは、小さなストレスが積み重なります。

大切なのは方角より、自然光・収納・動線です。方角が完璧でも収納がなければ整いません。

逆に、明るく土間収納があり、靴や外物がきちんと収まる玄関なら十分に良い玄関です。

2. 鬼門(北東)の水回りを性能なしで作る

北東の水回りは避けるべきと言われますが、北東にトイレやお風呂があるだけで問題とは考えていません。ただ、昔この方角の水回りが嫌われた理由は建築的に理解できます。

北東は日が入りにくく冬に冷えます。断熱も換気も弱かった時代は、そこに湿気の多い水回りを置くと、結露や匂い、家の傷みにつながりました。

今は断熱・換気・防湿を丁寧に設計すれば、過剰に恐れる必要はありません。見るべきは方角ではなく、冷えないか・湿気が抜けるか・掃除しやすいか、です。

3. 裏鬼門(南西)・西日の強いキッチンをそのまま作る

南西のキッチンも避けるべきと言われます。これも理由は明快で、南西は夏の西日が強く、夕方の調理時に暑く、冷房が効きにくく、食品も傷みやすいからです。

とはいえ南西キッチンがすべてダメなわけではありません。日射を遮る庇や窓の大きさ、冷房計画までセットで考えれば、現代なら十分に対応できます。

問題は、対策なしで西側に大きな窓を取り、夕方に西日が入り込むキッチンにしてしまうことです。

4. 家の中心の階段・断熱性能の低い吹き抜け

「家の中心に階段があると気が抜ける」という教えも、建築で見ると腑に落ちます。階段や吹き抜けは空気の通り道になり、断熱や空調計画が弱いと、1階が寒く2階が暑いという温度差を生むからです。

暖気が階段から逃げ、夏は2階に熱がこもる。これが「気が抜ける」感覚に近いのでしょう。

断熱と日射コントロール、空気の流れを設計すれば、吹き抜けは気持ちのいい空間になります。避けたいのは、性能を伴わない見た目だけの吹き抜けです。

5. 凹凸・欠けの多い家

家相では、家の形は四角に近いほうが良いとされます。これも建築的に理に叶っています。

形が複雑になるほど外壁の面積が増え、初期費用もメンテナンス費も上がるからです。

さらに凹凸が多いと雨仕舞いが難しく、乾きにくい部分から家が傷みます。構造の検討も増えます。

シンプルな形で構造が強く、雨に強くメンテナンスしやすい家。それが結果として、家相的にも建築的にも良い家になります。

6. 玄関正面のトイレ・LDK直結のトイレ

「玄関の正面にトイレがあると良い気が汚れる」という教えも、暮らしで考えると納得できます。玄関を開けてトイレのドアが見えると、来客が使いづらく、音や匂いも気になります。

LDKに直結したトイレも同様で、食事中に音が気になる、来客時に使いづらい、といった声は住んでから増えます。おすすめは、玄関やLDKから直接見えない位置に配置し、手洗いや収納をセットで考えること。

ワンクッションあるだけで暮らしやすさが変わります。

7. 風水を優先しすぎて動線・耐震・収納を崩す

これがもっとも危険なポイントです。鬼門を避けて水回りを大きく動かした結果、洗濯動線が遠くなる、収納が使いにくくなる、構造の壁が取りにくくなる、家が大きくなって予算が上がる。

これでは、風水を守ったのに毎日の暮らしがしんどい、という本末転倒です。風水はもともと快適に暮らすための知恵。

それを守るために家事が増え、ローンが重くなっては意味がありません。家づくりは人生づくりです。

ローンや教育費、老後まで含めて、家族が安心して長く暮らせることを最優先にしましょう。

風水と建築、優先順位はこう考える

風水を無視しろという話ではなく、順番を間違えないでほしいという話です。私たちが考える優先順位は、次のとおりです。

・1つ目:予算とライフプラン ・2つ目:耐震と構造 ・3つ目:断熱・換気・日射 ・4つ目:家事動線と収納 ・5つ目:メンテナンス性 ・6つ目:その上でできる範囲の風水・家相

この順で考えれば、「鬼門を避けたけど寒い」「方角はいいけど収納がない」「家相は守ったけどローンが重い」といった後悔を避けられます。

まとめ

風水の間取りで後悔しやすいポイントは、次の7つでした。

・玄関が暗い・散らかる・収納がない ・鬼門(北東)の水回りを性能なしで作る ・裏鬼門(南西)・西日の強いキッチンをそのまま作る ・家の中心の階段・断熱性能の低い吹き抜け ・凹凸・欠けの多い家 ・玄関正面のトイレ・LDK直結のトイレ ・風水を優先して動線・耐震・収納を崩す

風水は気にしても構いませんが、最優先にはしないこと。理に叶う部分を取り入れつつ、現代の家では断熱・換気・日射・構造・動線・収納・予算まで含めて考える。

家族が長く安心して暮らせる家のために、風水も上手に使いましょう。

間取りや風水・家相の考え方についてもっと知りたい方は、ぜひ公式LINEからお気軽にご相談ください。

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よくある質問

Q. 鬼門(北東)にトイレやお風呂があると縁起が悪いのでしょうか?

北東に水回りがあるだけで良くないとは考えていません。昔、北東の水回りが嫌われたのは、日が入りにくく冬に冷えやすい方角に湿気の多い場所を置くと、断熱や換気が弱かった時代には結露や匂い、家の傷みにつながりやすかったためです。

現代は断熱・換気・防湿をきちんと設計すれば、過剰に怖がる必要はありません。

Q. 風水と耐震・断熱では、どちらを優先すべきですか?

耐震・断熱を優先することをおすすめします。優先順位は「予算とライフプラン→耐震・構造→断熱・換気・日射→家事動線・収納→メンテナンス性→その上でできる範囲の風水」の順です。

方角を守るために性能や動線、予算を崩してしまうと、住んでからの後悔につながりやすいためです。

Q. 南西(裏鬼門)にキッチンを置くのは避けたほうがいいですか?

南西キッチンがすべてダメなわけではありません。南西は夏の西日が強いため、日射を遮る庇や外付けの日除け、窓の大きさ、冷房計画、家電の配置までセットで考えれば、現代の家では十分に対応できます。

何も対策せず西側に大きな窓を取ることだけは避けましょう。

Q. 家の形は四角いほうが本当に良いのでしょうか?

家相で四角が良いとされるのは、建築的にも理に叶っています。凹凸が多い家は外壁面積が増えて初期費用やメンテナンス費が上がり、雨仕舞いが難しく傷みやすくなります。

シンプルな形で構造が強く、雨に強くメンテナンスしやすい家が、結果的に家相的にも建築的にも良い家になりやすいです。

Q. 親から風水を強くすすめられています。どう取り入れればいいですか?

風水を「暮らしを整えるヒント」として、性能・動線・予算を崩さない範囲で取り入れるのがおすすめです。玄関を明るく整える、水回りの断熱と換気を丁寧にする、西日対策をするなど、風水の考え方は建築の工夫に置き換えられるものが多くあります。

ご家族で優先順位を共有しておくと、意見の食い違いも整理しやすくなります。


監修:平松明展(職人社長/平松建築 代表)|浜松市・磐田市・袋井市・掛川市・東京都・関東一部で、耐震等級3・断熱等級7・高気密・WB工法の家づくり。

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