新築でやりがちな小さな失敗は?後悔しやすい10のポイント
こんにちは!平松建築株式会社です。
家づくりの後悔というと、断熱や耐震など大きな話を想像しがちです。でも実際に住んだ人の声で上位に来るのは、「数千円をケチっただけなのに毎日気になる」という小さな失敗だったりします。
設備そのものは数十万円なのに、コンセント1カ所を惜しんで延長コードだらけ、というような話です。
今回は、新築でよくある小さな失敗を10個に整理しました。どれも事前に知っていれば防げるものばかり。
チェックリストとして使ってください。
【この記事で分かること】
・新築でよくある小さな失敗10項目と対策
・「今の自分」基準で決めると失敗する理由
・お金をかけずに満足度を上げる設計の工夫
結論
小さな失敗の共通点は、「今の、体力のある自分」を基準に決めてしまうこと。コンセント・照明・ドアノブ・窓の重さは、子どもや年を重ねた将来の自分に合わせて決めるのが正解です。
1つひとつは数千円〜数万円の話でも、毎日のストレスとして積み重なります。
【動画で確認したい人はこちら】
新築でよくある小さな失敗10選
1. コンセントの位置や数
新築の小さな後悔の代表格です。せっかく理想の空間ができたのに、コンセントが足りず延長コードが床を這っている。
きれいな空間ほど、そのコードが目についてしまいます。
コンセントは1カ所数千円程度。ここはケチらず、少し多めに、目立たない位置へ分散して付けておくのがおすすめです。
「多すぎて後悔した」という声はほとんど聞きません。模様替えや家具の配置換えにも柔軟に対応できます。
2. 収納スペースの不足
家を建てるのは子どもが小さい時期やまだいない時期が多く、その時点の荷物量で収納を決めがちです。しかし子どもは成長し、物も靴もどんどん大きくなります。
「思ったより収納が足りない」は数年後にやってくる失敗です。
とはいえ収納を増やすほど建物が大きくなり、予算も上がります。そこで効くのがデッドスペースの活用です。
屋根の三角形の小屋裏、階段下、床下。建物の大きさを変えずに収納を増やせる場所は意外とあります。
設計段階で「使えていない空間はないか」を確認してみてください。
3. 照明の明るさや色味
年齢を重ねると、同じ照明でも暗く感じるようになります。「入居時はちょうどよかったのに、暗く感じるから照明を足してほしい」という依頼は実際にあるのです。
最初からやや明るめに設計しておき、調光機能で落とせるようにしておくと、若いうちも老後も対応できます。
もうひとつは位置関係です。キッチンの照明が体の後ろ側にあると、手元が自分の影になって暗くなります。
作業する場所に光が届くか、という視点で照明計画を確認しましょう。床や壁の色が濃いと空間が暗く感じられることも、あわせて頭に入れておきたいポイントです。
4. スイッチやドアノブの位置・重さ
ここには盲点があります。家づくりの決定権を持つ人は、たいてい体力のある世代なのです。
元気な人は「これでは困る」に気づけません。しかし、ぎっくり腰になった時、年を重ねた時、小さな子どもが使う時、その位置と重さが問題になります。
特に最近の窓はトリプルガラス化などで重くなっています。若いうちは開けられても、体力が落ちると開けられない窓になるかもしれません。
力を入れやすい補助取っ手を付ける、スイッチやドアノブは子どもや高齢の方でも使いやすい高さにする。弱い立場の人に合わせておけば、結局全員が使いやすくなります。
5. 窓の大きさや位置
窓は多ければよいものではありません。壁一面に窓を付ければ家具の置き場所がなくなり、コストも上がり、夏は熱がどんどん入ってきます。
大事なのは、日差しと庇(ひさし)の関係です。庇が深ければ夏の直射は防げますが、冬に取り入れたい日差しまで遮ることもあります。
方位・庇の出・窓の性能をセットで考えると、窓の正しい位置と大きさが決まってきます。この考え方はパッシブデザインと呼ばれ、光熱費にも直結する部分です。
6. 床材の選び方
床材は、見た目より「触れたときの感触」で差が出ます。クッションフロアや複合フローリングはひやっとしてペタペタした感触になりがちです。
無垢材でも、パインなどの針葉樹は温かくさらさらしている一方で傷がつきやすく、オークなどの広葉樹は傷に強い一方でやや冷たさを感じます。
掃除のしやすさを取るか、足ざわりの気持ちよさを取るか。何を優先するかで正解が変わるので、サンプルに実際に触れて選びましょう。
7. 壁紙の色や柄
壁は面積が大きいため、選び方の影響も大きくなります。柄物のクロスは、ポイントで一面だけに使うと効果的ですが、多用すると空間がうるさくなり、飽きも来やすいので注意が必要です。
機能面では、湿気を吸放出する調湿タイプの壁紙は空気環境に良い一方、ビニールクロスに比べて汚れが拭き取りにくい弱点があります。水はねしやすい場所は拭き取りやすい素材、それ以外は調湿素材、というように場所で使い分けるのが賢い方法です。
8. 水回りの細かい使い勝手
キッチンの収納が使いにくい、洗面台の水はねが気になる、浴室が思ったより狭い。水回りは毎日使うだけに、小さな不満が積み重なりやすい場所です。
例えばL型キッチンのコーナー収納は、開き扉だと奥の物が取り出しにくく、引き出し式なら出してから取れます。金額は上がっても使い勝手で選ぶ価値のある部分です。
カタログだけで決めず、ショールームで実際に触れて、自分が毎日使う動きを再現して確認しましょう。
9. 外構と駐車計画
外構で最も多い失敗が駐車です。毎日切り返しが必要な駐車場は、想像以上のストレスになります。
実は駐車計画は、土地選びの段階から始まっています。前面道路の幅によって必要な駐車スペースの幅も奥行きも変わるため、車の位置を最初に決めて、残りで建物と庭を計画するくらいの順番が正解です。
植栽も同じで、窓から緑が見える暮らしは素敵ですが、手入れの時間が取れない人にはデメリットにもなります。自分の生活スタイルに合わせて判断しましょう。
10. 防音対策
夜、リビングのテレビの音で子どもが起きてしまう。二世帯住宅で、上の階の足音で眠れない。
音の問題は住んでから気づく失敗です。
対策の基本は2つ。寝室と音源の距離を離す間取りにすること、そして間に重い素材を入れることです。
距離が取れない場合は、1階と2階の間に吸音効果の高いセルロースファイバーなどを入れる方法もあります。
まとめ
10個の失敗に共通する対策を整理します。
・コンセント・照明・収納は「少し多め」が正解。足りない後悔のほうが圧倒的に多い ・スイッチ・ドアノブ・窓は、子どもと将来の自分に合わせて決める ・床材・壁紙・水回りは、カタログでなく実物に触れて選ぶ ・駐車計画は土地選びの段階から。
車の位置を最初に決める
どれも大きな出費なしに防げる失敗です。この記事をチェックリストにして、打ち合わせで一つずつ確認してみてください。
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よくある質問
Q. 新築で最も多い小さな失敗は何ですか?
コンセントの位置や数の失敗です。1カ所数千円のコンセントを惜しんだ結果、延長コードが床を這う暮らしになったという声は非常に多く聞かれます。
「多すぎた」という後悔はほとんどないため、少し多めに、目立たない位置へ分散して設置するのがおすすめです。
Q. コンセントはどれくらい付ければよいですか?
「今の家電の数」ではなく「将来の暮らしの変化」を基準に、各部屋で家具の配置換えをしても対応できる程度に分散して付けるのが目安です。1カ所数千円のため、迷ったら付けておくほうが後悔は少なくなります。
特にキッチンまわり・テレビまわり・寝室のベッドサイドは不足しがちな場所です。
Q. 照明はどう計画すれば失敗しませんか?
「やや明るめに作って、調光で落とせるようにする」が基本です。年齢を重ねると同じ照明でも暗く感じるようになるためです。
また、作業する手元に光が届く位置に照明があるかも重要で、キッチンでは照明が体の後ろにあると手元が影になります。明るさの量と位置の両方を確認しましょう。
Q. 駐車場の失敗を防ぐにはどうすればよいですか?
土地選びの段階から駐車計画を始めることです。前面道路の幅が狭いほど切り返しが大変になるため、駐車スペースの幅と奥行きに余裕が必要になります。
車の位置を最初に決めて、残りのスペースで建物と庭を計画する順番にすると、毎日の出し入れが楽な家になります。
監修:平松明展(職人社長/平松建築 代表)|浜松市・磐田市・袋井市・掛川市・東京都・関東一部で、耐震等級3・断熱等級7・高気密・WB工法の家づくり。
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