無垢材のおすすめ設備7選|長持ちする木の家づくり
こんにちは!平松建築株式会社です。
世界的に持続可能な家づくりが注目される中、室内に木を使う価値が見直されています。日本は森林大国でありながら、実は住まいに木を活かしきれていない国です。
法隆寺のように、木造建築には千年を超えて建ち続けているものもあります。木は、正しく使えば驚くほど長持ちする素材なのです。
今回は、木質建材メーカーのショールームで確かめてきた内容をもとに、無垢材を使ったおすすめの設備を7つご紹介します。「水回りに木はNG」という常識が変わりつつあることも分かった、発見の多い内容です。
【この記事で分かること】
・無垢材を使った設備7選と、シート建材との具体的な違い
・無垢の床が長期コストで有利になる理由
・「水回りに木は不向き」の常識を変える塗装技術
結論
無垢材の価値は、体感の心地よさ・調湿による空気の質・張り替え不要の耐久性の3つ。初期費用はシート建材より高いものの、長期のトータルコストでは逆転し得ます。
さらに塗膜の密度が細かい塗装の登場で、キッチンや洗面台といった水回りにも木を使える時代になってきました。
【動画で確認したい人はこちら】
無垢材のおすすめ設備7選
1. 無垢の床
無垢材は、切り出した木をそのまま使った素材です。表面と中身が同じなので、どれだけ削っても同じ木目が現れます。
一方、シートフローリングは木のようにプリントされた別物、合板は薄い板を接着剤で重ねたものです。
違いは足の裏がいちばん知っています。シートの床は夏はペタペタし、冬はひやっとしますが、無垢の床は熱を奪いにくく、さらっと暖かい。
足元の体感温度はエアコンの設定温度にも影響するため、快適さと省エネの両方に効いてきます。湿気を吸ったり吐いたりする調湿の働きも、シートにはない無垢の強みです。
そして耐久性。シート系の床は傷みによる張り替えが起こり得ますが、無垢の床は張り替えがほとんど要りません。
人件費も物価も上がり続けることを考えると、後から何度も張り替えるより、最初に本物を張るほうがトータルでは安くつく可能性が高いのです。
2. 無垢の壁
無垢材ならではの厚みを活かし、表面を彫って凹凸をつけた壁材があります。陰影が生まれてデザイン性が高いだけでなく、凹凸の分だけ表面積が増えるため、平らな板より調湿効果も高くなります。
日本の住宅の壁は大半がビニールクロスですが、ビニールクロスは湿気を通しにくい素材です。部屋のワンポイントにでも無垢の壁を取り入れると、見た目と空気の質の両方が変わってきます。
3. 無垢の建具
本物の木を「框組(かまちぐみ)」という昔ながらの構造で組んだドアです。木は梅雨に伸び、冬に縮む生きた素材ですが、框組は木の動きを見込んだ余裕が仕込まれており、縮んでも隙間が見えない作りになっています。
シート貼りの建具は表面が破れると見苦しくなり、交換するしかありません。無垢の建具は傷がついてもそのまま使え、むしろ経年変化が味になります。
デザインやガラスの組み合わせも豊富で、和にも洋にも合わせられます。
4. ルーバー建具
ブラインドのように羽板を並べた建具です。閉めていても空気が通るのが最大の特徴で、収納の湿気対策に非常に有効です。
収納の中は空気がよどみ、局所的に湿度が上がってカビが生えやすい場所です。ルーバー建具なら室内と空気がつながっているため、湿気が緩やかに逃げていきます。
「クローゼットを開けるとカビ臭い」を防ぎたい方にこそおすすめです。収納の内側も、湿気を通す紙クロスや木張りにしておくとさらに効果的です。
5. 無垢の木のキッチン
扉やキャビネットに本物の木を使ったキッチンは、空間が一気にやわらかく、癒される雰囲気になります。「木のキッチンは水と汚れに弱いのでは」と思われがちですが、ここが変わってきています。
ショールームでは、無垢の扉は少々水につけても傷まないことを確認できました。さらに驚いたのが汚れです。
醤油・マヨネーズ・ケチャップを垂らしても、塗膜の密度が細かい塗装を施した木は、汚れが表面に乗っているだけの状態になり、さっと拭くだけできれいに取れました。無塗装の木に染み込んだ醤油が取れないのとは対照的です。
汚れの粒子より塗膜の目が細かいため、中まで染み込まない。この塗装技術が、水回りに木を使う道を開いています。
6. 無垢の木の洗面台
洗面台にも木の波が来ています。玄関に手洗いを設ける家が増えたことで、「見せる洗面台」のニーズが高まっているからです。
木の洗面台は、味気なくなりがちな手洗いスペースをインテリアの見せ場に変えてくれます。
こちらもキッチンと同様、密度の細かい塗装で汚れと水に強く仕上げられています。自然素材由来の左官材と組み合わせた洗面台などもあり、水回りのデザインの選択肢は確実に広がっています。
7. 無垢の木の収納
造作の収納やメーカー製の木の収納は、木の家との相性が抜群です。見た目の統一感に加えて、現実的なメリットもあります。
家具は本来、家とは別にお金を用意して買うものですが、建物に組み込む収納なら住宅ローンに含められるのです。
子ども部屋のランドセル収納なども、調湿性のある木で作れば中の物が湿気に困りません。汚れに強い塗装を施したものなら、子どもの落書きさえ恐れず使えます。
まとめ
無垢材の設備7選を、価値の軸で整理します。
・体感 → 無垢の床の暖かさ・肌ざわりは、シート建材では代替できない ・空気の質 → 床・壁・建具・収納の調湿が、カビと湿気トラブルを減らす ・長期コスト → 張り替え不要の耐久性で、初期費用の差は逆転し得る ・水回りの常識の変化 → 塗膜の密度が細かい塗装で、キッチンや洗面台にも木が使える時代に
木をうまく使った家は、長持ちして、空気がきれいで、環境への負荷も小さい。初期費用の数字だけでなく、100年単位の価値で素材を選んでみてください。
無垢材を使った家づくりに興味のある方は、ぜひ公式LINEからお気軽にご相談ください。

よくある質問
Q. 無垢の床とシートフローリングはどちらがよいですか?
長く住むなら無垢の床がおすすめです。初期費用はシートより高いものの、シートフローリングは傷みによる張り替えが起こり得るのに対し、無垢の床は張り替えがほとんど要りません。
さらに足元の暖かさ・肌ざわり・調湿効果はシートでは得られない価値です。トータルコストと快適性の両面で有利になります。
Q. 無垢材は水回りに使っても大丈夫ですか?
塗装次第で使える時代になってきました。塗膜の密度が細かい塗装を施した木は、醤油やケチャップのような汚れも中まで染み込まず、拭くだけで落とせます。
無垢材自体も少々の水で傷むことはありません。ただし無塗装の木は汚れが染み込むため、水回りに使う場合は塗装の仕様を必ず確認してください。
Q. クローゼットのカビ臭さは建具で防げますか?
ルーバー建具が有効です。閉めていても空気が通るため、収納内に湿気がこもって局所的に湿度が上がるのを防げます。
あわせて収納の内側を紙クロスや木張りなど湿気を通す仕上げにしておくと、さらに効果が高まります。カビ臭さの原因は空気のよどみなので、「収納にも空気の通り道をつくる」のが基本です。
Q. 無垢材の家は高くつきませんか?
初期費用は確かに上がります。ただし無垢の床や建具は張り替え・交換がほとんど不要なため、数十年単位ではシート建材より安くつく可能性があります。
人件費や物価が上がり続ける中では「後で直す」ほど割高になるからです。また造作収納として建物に組み込めば住宅ローンに含められるという現実的な利点もあります。
監修:平松明展(職人社長/平松建築 代表)|浜松市・磐田市・袋井市・掛川市・東京都・関東一部で、耐震等級3・断熱等級7・高気密・WB工法の家づくり。
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