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  • 家づくり学
2026/08/12

注文住宅のキッチンで後悔しやすいポイント10選

こんにちは!平松建築株式会社です。

InstagramやSNSで「おしゃれなキッチン」を調べると、海外製の白いアイランドキッチンや大容量の食洗機など、夢が膨らむ画像がたくさん出てきます。ただ、おしゃれさだけで選ぶと、最初の1年は満足でも、2年3年と暮らすうちに「もう少し使い勝手を考えればよかった」となりがちです。

キッチンは一度つくったら簡単に動かせません。今回は、おしゃれだけど使いにくいキッチンの後悔ポイントを、ランキング形式で10個お伝えします。

【この記事で分かること】

・キッチンで後悔しやすいポイント10項目(ランキング形式)

・ショールームでは気づけない「高さ・幅・配置」の落とし穴

・後から変えられない要素と、後からでも直せる要素の見分け方

結論

最も後悔が大きいのは「キッチンの位置」。給排水・電気・構造が絡むため、後から動かすのはほぼ不可能です。

次いで、吊り戸棚の高さ・天板の高さ・通路幅・ゴミ箱の場所といった「寸法と配置」の後悔が続きます。見た目より先に、毎日の動きをシミュレーションして決めることが後悔しない近道です。

【動画で確認したい人はこちら】

キッチンの後悔ランキングTOP10

第10位 吊り戸棚が高くて使えない

吊り戸棚は収納量を増やせる一方、天井の高さによっては棚の位置がかなり高くなります。天井高2.4mの家なら、2.2mの空間より棚が20cmも上がる計算です。

手が届きにくい上段は、一度物を置いたらそのまま置きっぱなしの「物置きの墓場」になりがちです。圧迫感が出て空間が狭く感じられるデメリットもあります。

収納はなるべく下へ集め、上部に付けるなら手が届く高さのオープン棚で「見せる収納」にするのがおすすめです。

第9位 掃除機能付きレンジフードへの過信

「掃除機能付き」と聞くと掃除いらずに思えますが、自動で洗浄されるのは内部のファンまわりだけです。フードの外側や周辺は普通に油で汚れます。

名前を信じて放置すると油汚れがべったり固着してしまいます。「サボっていい場所」と「サボってはいけない場所」を分けて理解しておきましょう。

第8位 海外製食洗機の見えないコスト

海外製のフロントオープン食洗機は、大容量で洗浄力も高く、評判の良い設備です。ただし初期コストは国産の深型タイプの倍以上になるのが一般的で、さらに見落とされがちなのが購入後の維持です。

購入ルートによってアフター体制が異なり、故障時に部品の取り寄せへ数カ月かかる場合もあります。導入前に「どういうサポート体制か」を必ず確認してください。

最近は国内メーカーからもフロントオープン式が出てきているので、比較の選択肢に入れるとよいでしょう。

なお、引き出し式にも「かがまずに使える」という利点があります。少人数の家庭なら容量は足りることも多く、家族の人数と腰への負担で選び分けるのが現実的です。

第7位 天板の高さが合っていない

キッチンの高さはショールームで確認する人が多いのですが、ここに落とし穴があります。ショールームでは靴を履いた状態で確認するため、実際の生活より目線が高くなっているのです。

さらに調理時はまな板の厚み分だけ作業面が上がります。「靴の分」と「まな板の分」を両方考えて微調整しないと、高すぎて肩が凝る・低すぎて腰が痛いという毎日が待っています。

キッチンの高さは5cm刻みが基本なので、シンク作業とまな板作業の両方でいちばんバランスの良い高さを選びましょう。夫婦で身長差がある場合は、主に使う人に合わせ、もう一方は底の厚いスリッパで調整するという手もあります。

第6位 通路の幅が生活に合っていない

キッチンの通路幅が狭いと、1人なら問題なくても2人で作業するとすれ違えず窮屈です。逆に広くしすぎると、その分リビングなど他の空間が狭くなります。

「わが家は2人で並んで料理するのか、基本1人なのか」。実際の使い方を想定してから幅を決めると、狭すぎも広すぎも避けられます。

第5位 ゴミ箱の場所を考えていなかった

ゴミ箱の定位置は、設計段階で決めておかないと行き場を失います。理想はシンクのすぐ近く。

調理中の生ゴミをすぐ捨てられ、燃えるゴミ・燃えないゴミの2つを並べられるスペースがあると快適です。

カップボードの下や背面収納に「ゴミ箱を置く前提の空きスペース」を確保しておきましょう。後から考えると、通路の端に出しっぱなしになったり、シンクから遠い場所に置くことになったりしがちです。

第4位 セパレートキッチンで床がびしゃびしゃに

シンクとコンロが2列に分かれたセパレートキッチンは、作業がしやすそうに見えますが、洗った食材や鍋をシンクからコンロへ移すたびに、間の床へ水が垂れます。

無垢材の床と組み合わせると、水が染み込んで色が変わってしまうことも。採用するなら床は水を拭き取りやすいフロアタイルなどにする、無垢床にこだわるならセパレート型を避ける、という組み合わせの判断が必要です。

第3位 回遊動線で収納が減った

キッチンをぐるっと回れる回遊動線は人気の間取りです。ただし、人が通る場所には物も家具も置けません。

回遊をやめればその分を収納にでき、より大きなパントリーが取れたかもしれない。つまり回遊動線と収納はトレードオフの関係です。

面積が増える分のコストもかかります。「実際にこの通路を毎日通るのか」を考えてみると、片側は全く通らなかったという声も少なくありません。

流行りだからではなく、わが家の動きに本当に必要かで判断しましょう。

第2位 コンセントと容量の不足

家電の数は昔と比べて大幅に増えました。コンセントが足りない、電気容量が小さくてブレーカーが落ちる、という事態はキッチンで起こりがちです。

コンセントの数も容量も余裕を持たせておきましょう。あわせて断熱性の高い家にしておけば、容量に余裕を持たせつつ電気代全体は抑える、というバランスが取れます。

第1位 キッチンの位置は後から変えられない

最大の後悔ポイントは位置です。キッチンには給水・排水の配管、電気、場合によってはガス管まで集まっており、構造上の壁が絡むこともあります。

家の中で最も動かしにくい設備です。

かつては リフォームで位置を変える工事も行われていましたが、2025年4月の法改正により、リフォームでも構造の検討がしっかり求められるようになりました。「後で変えればいい」は通用しないと考えてください。

建てた直後だけでなく、10年後・20年後・30年後の暮らし方まで想像して、位置をじっくり決めることが何より大切です。

まとめ

キッチンの後悔ポイント10個を振り返ります。

・第10位 吊り戸棚が高くて使えない ・第9位 掃除機能付きレンジフードへの過信 ・第8位 海外製食洗機の見えないコスト ・第7位 天板の高さが合っていない ・第6位 通路の幅が生活に合っていない ・第5位 ゴミ箱の場所を考えていなかった ・第4位 セパレートキッチンで床がびしゃびしゃに ・第3位 回遊動線で収納が減った ・第2位 コンセントと容量の不足 ・第1位 キッチンの位置は後から変えられない

共通するのは、見た目だけで決めると使い勝手の落とし穴にはまるということ。この目線を持ってからSNSの事例を見ると、見え方が変わってくるはずです。

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よくある質問

Q. 注文住宅のキッチンで最も後悔しやすいのは何ですか?

キッチンの位置です。給排水の配管・電気・ガス・構造壁が集まるため、家の中で最も後から動かしにくい設備です。

2025年4月の法改正でリフォーム時にも構造の検討が求められるようになり、「後で変えればいい」はますます通用しなくなりました。10年後・20年後の暮らし方まで想像して位置を決めることが大切です。

Q. キッチンの高さはどうやって決めればよいですか?

ショールームでは靴を履いた状態で確認するため、実際より目線が高くなる点に注意してください。さらに調理時はまな板の厚み分だけ作業面が上がります。

この2つを踏まえ、シンク作業とまな板作業の両方でバランスの良い高さを選びましょう。高すぎると肩こり、低すぎると腰痛の原因になります。

Q. 回遊動線のキッチンはやめたほうがよいですか?

一概にやめるべきではありませんが、トレードオフを理解して選ぶことが大切です。人が通る場所には収納も家具も置けないため、回遊動線を採用すると収納量は減り、面積分のコストも増えます。

「その通路を毎日本当に通るか」を想像して、収納を優先するか動線を優先するかを判断してください。

Q. 海外製の食洗機で注意することはありますか?

初期コストが国産の深型タイプの倍以上になることに加え、購入ルートによってアフター体制が大きく変わる点です。故障時に部品の取り寄せへ数カ月かかる場合もあります。

導入前に修理・部品供給のサポート体制を必ず確認し、国内メーカーのフロントオープン式も含めて比較するのがおすすめです。


監修:平松明展(職人社長/平松建築 代表)|浜松市・磐田市・袋井市・掛川市・東京都・関東一部で、耐震等級3・断熱等級7・高気密・WB工法の家づくり。

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