注文住宅で後悔しやすい無駄な設備17選
こんにちは!平松建築株式会社です。
注文住宅は設備の集合体です。一つひとつの選択を間違えると、数十万円から数百万円単位の「使わないお金」になってしまいます。
カタログを見ていると全部良さそうに見えるからこそ、「実は無駄になりやすい設備」を先に知っておくことが大切です。
今回は、実際に生活してみて「いらなかった」となりやすい設備を17項目に整理してお伝えします。
【この記事で分かること】
・注文住宅で無駄になりやすい設備17項目とその理由
・初期費用だけでなく、掃除・交換・税金まで含めた見極め方
・「付けない」以外の代わりの選択肢
結論
無駄になりやすいのは、目的が曖昧なまま「あると便利そう」で選んだ設備。共通するのは、初期費用に加えて掃除・交換・固定資産税といった維持コストが後からかさむことです。
最大の対策は、「何のために付けるのか」を一つずつ言葉にしてから決めること。
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後悔しやすい無駄な設備17選
1. ベランダ
コストとリスクが跳ね上がりやすい代表格です。設置すると初期費用が数十万円単位で増えるうえ、一定年数ごとに防水などのメンテナンス費用がかかります。
形状が複雑になる分、雨漏りのリスクも増えます。
さらに見落とされがちなのが固定資産税です。ベランダは課税対象になる場合があり、長期で見ると税負担も積み上がります。
室内干しスペースや布団干しバーなど、代わりの方法で目的を満たせないか先に検討しましょう。
2. 特定負荷型の蓄電池
蓄電池には、決まった回路しか使えない「特定負荷型」と、家中の電気が使える「全負荷型」があります。停電対策で入れたのに、特定のコンセントしか生きておらず、エアコンもIHも使えない。
これでは災害時にせっかくの蓄電池が役立ちません。
安いからと特定負荷型を選ぶと、「停電対策のために買ったのに不便だった」となりがちです。目的が災害対策なら、全負荷型を前提に検討してください。
3. 目的のない窓
窓は1カ所つけるだけで初期費用がかかり、壁より熱の出入りが大きいため断熱性能も下がります。さらに防犯面のリスクや、外からの視線の問題も増えます。
ただし、窓を全部減らせばよいわけではありません。採光・通風・日射取得・景色といった目的があれば窓は大きな価値を生みます。
大事なのは「この窓は何のためか」を一つずつ決めること。明かりだけが目的の場所なら、人感センサーライトで足りることもあります。
4. 天窓
真上に付く窓は雨水が切れにくく、壁の窓に比べて雨漏りのリスク要素が増えます。しっかり施工すれば漏れないものの、慎重な検討が必要です。
温熱環境の面でも不利です。夏は太陽高度が高く、屋根面からの日射が一番強い時期に真上から熱が入ります。
逆に冬は太陽が低く、ほとんど日が入りません。採用するなら日射シミュレーションで効果を確認してからにしましょう。
5. ダクト式の全館空調
ダクトの種類によってはホコリがたまったり結露したりして、空気の質がかえって悪くなることがあります。そして全館空調は家電製品と同じで、15年前後で更新時期が来ます。
交換時は撤去・廃棄の費用が上乗せされるため、導入時より高くつくことも珍しくありません。初期費用だけでなく、交換コストまで含めて判断することが大切です。
6. 埋め込み型の家電
天井などに固定された家電は、後付けの家電と違い固定資産税の課税対象になる場合があります。掃除がしにくく、交換時にぴったり合う後継品がなかったり、専門業者でないと交換できず割高になったりもします。
例外は、ビルトイン食洗機やIHクッキングヒーターです。これらは規格が統一されているため交換しやすく、選んでも問題ありません。
7. お風呂の鏡
見ない人はまったく見ない設備です。それでいてウロコ状の水垢がつきやすく、掃除の手間は確実に増えます。
鏡をなくせば初期費用も下がります。自分が浴室で鏡を使うかどうか、一度立ち止まって考えてみてください。
8. お風呂の窓
初期コストが増え、熱が逃げる量が増え、形状が複雑になる分掃除の手間も増えます。それに対して得られるメリットは、意外に少ないのが実情です。
「換気のため」と思われがちですが、湿気の多い外気を入れてもうまく乾きません。換気扇で空気を引き、エアコンで除湿した室内の空気を浴室へ送るほうがよほど乾燥します。
景色を楽しめる立地など、明確な目的がある場合だけ検討しましょう。
9. 引き出し式の食洗機
国産に多い引き出し式は、上から入れる構造のため量が入りにくく、セットに手間がかかり、洗浄力も控えめです。結局予洗いが必要になり、家事の時短効果が薄れてしまいます。
どうせ付けるなら、前面がガバッと開くフロントオープン式のほうが容量も洗浄力も上です。海外製は差額が大きいものの、国内メーカーからもフロントオープン式が発売され始めています。
10. 局所暖房(電気ストーブなど)
電気ストーブなどの局所暖房は、断熱・気密が低かった時代の道具です。電気1に対して熱1しか生めないため、電気1で3〜4の熱を取り出せるヒートポンプ式のエアコンに効率で大きく負けます。
さらに電気ストーブは火災リスクもあります。断熱・気密がしっかりした家なら、エアコンで家全体を暖めるほうが安全で経済的です。
11. エネファーム
初期費用が高く、投資回収に長い時間がかかります。より本質的な問題は、ガスは電気に比べて使い道が限られることです。
電気は照明・家電・冷房・暖房と何にでも使えますが、ガスは調理と給湯、一部の暖房まで。
太陽光発電で電気を作って貯めれば自給率を100%に近づけられますが、ガス併用にするとガスを買い続ける分だけ自給率が下がり、光熱費の上昇リスクを受け続けることになります。
12. 容量が中途半端な太陽光パネル
太陽光は載せれば得になるケースが大半ですが、小さく載せると割高になります。足場・パワコン・工事の手間といった「1回あたりのコスト」は、容量が半分でもほとんど変わらないからです。
つまり容量を半分にしても、価格は半分になりません。将来の蓄電池や電気自動車まで見据えるなら、屋根に載せられるだけしっかり載せたほうが投資効率は上がります。
13. 備え付けのホームシアター・音響設備
天井埋め込み型の音響設備は、音の途切れなど不満があっても簡単に交換できません。オーディオ機器は進化が速く、数年後にはもっと安くて高性能な置き型製品が買えるようになっています。
「据え付けたけれど結局使っていない」となりやすい設備です。後から置ける機器で始めるのが無難です。
14. 大量のダウンライト
数を増やすほど初期費用と電気代が増え、空間全体が均一に明るくなって面白みも出にくくなります。一体型は自分で交換できず、壊れるたびに業者を呼ぶコストもかかります。
照明は少なめにしておき、ダクトレールを付けて後から増設・調整できるようにする方法もあります。年齢とともに「もっと明るくしたい」となっても対応できる、柔軟な選択です。
15. 大きすぎる収納
「収納は大きいほど安心」と思いがちですが、目的の定まらない大きな収納は片付かないうえ、そこへ行き来する生活動線・家事動線が伸びてしまいます。
それよりも、キッチン近くにパントリー、玄関にファミリークローゼットやシューズクロークというように、動線上に目的別で分散させるほうが暮らしやすくなります。どこに何があるか分かりやすくなり、動線も短くできます。
16. 天井裏収納
天井からはしごを下ろして上り下りする収納は、出し入れが億劫で「しまったらしまいっぱなし」になりがちです。
同じ小屋裏を使うなら、2階の床と同じレベルでそのまま出入りできる小屋裏収納のほうが使いやすく、既存の空間に床を張るだけならコストも抑えられます。
17. 床下収納
最近の家は断熱性が高い分、床下収納のフタが頑丈で重く、開け閉め自体が負担になります。床下は点検口を兼ねることも多く、収納で埋めすぎると点検の妨げになり、環境によってはカビの心配もあります。
日常の食品や道具は、パントリーや手の届く棚ですぐ出し入れできるようにするほうが実用的です。
まとめ
17項目に共通するポイントを整理します。
・初期費用だけでなく、掃除・メンテナンス・交換・固定資産税まで含めて考える ・「あると便利そう」ではなく「何のために付けるか」を一つずつ言葉にする ・固定式・埋め込み式は交換の自由度が低い。
後から足せるものは後から足す ・窓・収納・照明は「減らす」より「目的に合わせて配置する」
家は数千万円の設備の集合です。無駄なものを省いた分を断熱や耐震といった性能に回せば、同じ予算でも暮らしの質は大きく変わります。
自分の家づくりで「これは無駄になりそうか」を相談したい方は、ぜひ公式LINEからお気軽にご相談ください。

よくある質問
Q. 注文住宅で無駄になりやすい設備には何がありますか?
代表的なものは、ベランダ・天窓・お風呂の窓・引き出し式の食洗機・特定負荷型の蓄電池などです。共通するのは、初期費用に加えて掃除・メンテナンス・交換・固定資産税といった維持コストが後からかさむこと。
「何のために付けるか」が言葉にできない設備は、無駄になる可能性が高いと考えてください。
Q. お風呂に窓は付けるべきですか?
換気目的なら不要なケースが多いです。湿気を含んだ外気を入れてもうまく乾かず、換気扇で空気を引いて室内の除湿された空気を送るほうが浴室は乾きます。
窓を付けるとコスト増・断熱低下・掃除の手間増というデメリットが確実に発生するため、景色を楽しめるなど明確な目的がある場合に限って検討しましょう。
Q. 食洗機は引き出し式とフロントオープン式のどちらがよいですか?
容量と洗浄力を重視するならフロントオープン式です。引き出し式は上から入れる構造のため量が入りにくく、洗浄力も控えめで、予洗いの手間が残りがちです。
フロントオープン式は海外製だと差額が大きいものの、国内メーカーからも発売され始めており、選択肢は広がっています。
Q. 太陽光パネルは小さい容量でも載せる価値がありますか?
載せれば得になるケースが大半ですが、小さく載せるほど割高になる点に注意が必要です。足場・パワコン・工事といった1回あたりのコストは容量にかかわらずほぼ一定のため、容量を半分にしても価格は半分になりません。
蓄電池や電気自動車の導入まで見据えて、載せられるだけ載せるほうが投資効率は高くなります。
Q. ベランダの代わりになる洗濯物干しの方法はありますか?
室内干しスペースや布団干しバーの設置が代表的です。ベランダは初期費用に加えて防水などのメンテナンス費用がかかり、固定資産税の課税対象になる場合もあります。
「洗濯物を干す」「布団を干す」という目的ごとに、ベランダ以外の方法で満たせないかを先に検討するのがおすすめです。
監修:平松明展(職人社長/平松建築 代表)|浜松市・磐田市・袋井市・掛川市・東京都・関東一部で、耐震等級3・断熱等級7・高気密・WB工法の家づくり。
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